宝塚歌劇団花組 「誠の群像 -新撰組流亡記-」「魅惑II−ネオ・エゴイスト−」

1997-08-12 1997-08-21 13:00開演 東京宝塚劇場


「誠の群像」

どっちの日も客席がひどくて、フラッシュ焚いて写真取ってたり、うるさいし、一体何なんだ !? 21日(もっと前からだとは思うが)は、「写真、ビデオの撮影は、お客様のご観劇の妨げと、著作権侵害になりますので、おやめ下さるよう、お願いいたします」とアナウンスしているのが、劇団にとって結構切実な問題となっているのね、という感じで、ちょっとおかしかった。

エピソードの羅列なのは、もう致し方ないけれど、高田清作とか加納惣三郎の話はなくてもいいかな、と思った。池田屋のあとに鳥羽伏見ぢゃ、ちょっと時間的に飛躍しすぎでしょう。鬼のダンスで隔ててはいたけれど。あと、加納惣三郎と田代彪蔵のとこは笑いをとる場として、田代が「今日(今夜?)の私きれい?」とか言ってたけれど、なんか、違う。私は台本通りが好い。お小夜の着物もきれい過ぎ。お金に困っている浪人の娘の着物ぢゃない。土方が死んでからあとの場面は蛇足っぽい。別に回想形式にしなくても。でも土方の人となりの話だからなあ。

山南敬助は、琵琶湖のところが、もう。あれって、沖田が来るって予想したから琵琶湖で待っていたし、沖田だったから戻ったんだろうな。沖田が明里を連れてきたのは、自分はお悠と一緒になれないけど、っていうのがあったからだと思ってみた。勝海舟も軽くてよかった。


「魅惑II −ネオ・エゴイスト−」

全作雪組「ラ・ジュネス」で、私の中では、だいぶ株を落とした岡田敬二氏だったが、これは結構いける。かっこいいし、素敵だし、音楽もかっこいいし、パレモア・ダムールだし、私の趣味と、びたっとはまった。でも、第二章・風のロンド(第三場〜第四場)は、月影瞳の青いドレスが、ちょっといや。ビギン・ザ・ビギンのグンちゃんが一番好きよ。

「エリザベート」だとできるのに、どうしてロック調の曲は録音なんだろう。タム回しが「シンセ・ドラム、バリバリ」って感じでちゃちいし、ベースの音が目立ちすぎ。ナマぢゃできないのか?


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