1998-09-06 17:00 開演 多摩市関戸公民館
タイトルとチラシと内容に接点が見いだせなかったうえに、これまた説教されているみたいな内容で、実は観ていて途中で飽きてしまったのだ。
地震で刑務所に取り残された囚人達がどう生き延びて脱出にこぎつけようか、というような内容なのだが、おもしろくなかったのだ。「自由」だとかそういうことを云っているのは、革命という名の囚人なのだけど、これがまた正義の味方ぶっていて、なんだかなあ。彼は云っていることとやっていることが矛盾しているのだ。「自由」を求めている一方で「規則を守れ」とか云っているしさ。「自由」だなんだといわせる要因として、彼らを虐げてきた政府側の人間=看守(それも囚人から特に嫌われているのを)が用意されていたけれど、あまりうまく機能していなかったのではないのかな。私のひねくれた眼には、革命は小山の大将にしか映らなかったし、自分の云っていることが正しいんだからほかの人も正しいと思ってほしい、という感じだったのだ。ほかの囚人達からその部分に対してつっこみが入れられていたにもかかわらず、にである。
「自由」とか「生きる」とか、そういうことがいろいろ詰まっていて云いたいことも分散していた。革命の心の傷(政府によって虐げられてきてクーデターを起こしたが、部下から信用されていなくて、その上話の分かる記者を死なせてしまった)についても、なんだか中途半端な扱いだったと思う。
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