1999-08-22 14:00開演 ジャン・ジャン
「別冊オトメチックルネッサンス」である。んっん少女(西島明)見たさもあったし、ベターポーズは期待をあまり裏切らない。案の定、おもしろかった。が、一カ所「表現に注意!」って箇所があった。民族差別問題を含むだけに、西島さんが殺されないことを祈る!(なんていうのは大げさかもしれないかもしれないけど、それくらい不用意なセリフ・設定だった)
前回のオトメチックルネッサンスでは、ペニスをめぐるオトメ達の妄想の物語だったが、今回は性交をめぐるオトメ達の妄想の物語にグレードアップ。直接表現は避け、かといって記号論的に攻めていたかというと、記号論はさわりをかじったくらいしかやってないから、よくわからん。リンゴは前半部分のキーワードになっていた、と思う。まるでバナナのように。篠田(猿飛佐助)が腐らせたリンゴ。新田ちゃん(渡辺道子)は、その半分腐ったリンゴをかじり、篠田に(暗に)迫っていた。それと、前のほうに座っていた人は、搾りたてリンゴジュースを振る舞われていた。座布団席の人はラッキーだけど、飲んでいいものかちょっと困ったことだろう。
新田ちゃんは、今回文鎭高島田の鬘を被っていたが、その姿は、NHKの『コメディーお江戸でござる」のお重さんのようだった。しかも歌まで歌っていた。ベタポカードNo.17で市川菜穂が云っていたのはこのことだったのか…… 耳塚(市川菜穂)と九笹さん(松浦和香子)の仮面夫婦に関するやりとり(夫婦は仮面を隠していることを秘密にしている)というのが、おもしろかった。あと、西瓜。新田ちゃんに割れた西瓜を手渡され、動揺する相良(加藤直美)の微妙な空気。私、あの間が耐えられませんでした。乙骨ちゃん(阿部光代)は、そんななかフツーに見えてしまったが、ゴキブリの赤ちゃんを食べるというのが、シュールでよい。最後のオトメのダンスで、スポットに照らされる阿部さん、綺麗でした。
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