宝塚歌劇団星組 「Love Insurance」

2000-07-28 13:30開演 赤坂ACTシアター


いつものごとく(?)なかなか筆が進まなかったようで、『宝塚GRAPH』『歌劇』ともに、ぎりぎりになるまでまともなあらすじ紹介がなかった。ドラマシティは休みが合わなくて行かれなかったのでVTRの購入を考えていたら、東京でも上演という話が出たので、非常にうれしかった。最初、探偵物???と言うことしかわからなかったし、あとでドラマシティの舞台写真見ているうちに、行かなかったことに対する後悔の念が押し寄せてきたので、これは観とかないと・・・というわけである。

不満な点は、第一幕・第二幕の冒頭「催眠療法」のところの音楽。「G線上のアリア」のかぶせ方が非常にヘタで、ヘンだった。少なくとも第二幕は、グロリアではなくセシルなので、「テクノG線上のアリア」にしたら音楽の流れ的にもよいんぢゃないのかな。一幕はグロリアだからそのままクラシック版にするとしても、それでも明らさまなフェードイン/アウトでなくて、しっかり前後のサウンドにかぶせようよ。

ドラマ自体は非常にラクで、おもしろかった。「二日間でいっぺんに解決するか?フツー」と思うし、謎解きもかなりあっさりしているけれど。

お笑い部分担当、まずは、シーラ叔母様のしのぶ紫&キャサリンの夢咲みのり。シーラは豪快な叔母様だが、レイとの関係を私は知りたい(レイの変人ぶりはこの人譲りなところはある)。ホテルのロビーで大声でするにはふさわしくないお上品な会話をして、何がおかしいのか自分で自分の云ったことに対して受けてるとか、セシルを見て大パニックに陥るとか、なかなかすごい。しのぶ紫は、おとめとかパンフレットとかで写真を見ても地味だが、なんか、すごいことになっている。で、キャサリンの夢咲みのりは、鄙びたハロウィンの南瓜の真似をして、おかしかった。ポニーから落ちて歯がないとか、なかなかただ者ではない。しかし、モンゴメリー家とどういう繋がりがあるのか、謎だ。

そして、フロアマネージャーの高央りお。フガフガして、実は1/3くらいは何言ってんだかわからなかったのだが、いい味だしてる。あっちこっちうろうろしたり、いろいろやっていた。彼はきれいな女性が大好きなのである。男性客やレイには椅子をすごく引いて意地悪をするのは、そのせいである。それと、なにか飲み物はいるか訊いて、セシルに「後で」とあしらわれて(いや,彼女はごく普通に言ったのだ.本当にその時はいらなかったから)ちょっと落ち込むのが、何ともいえない。それにしても、会計士(久城彬)、フロアマネージャー、執事(英真なおき)と、ご老体の造形が、なんとなく似ていたのは気のせい?


@home > impression-2000 > Love Insurance