監督：アレハンドロ・アメナバール 2001年／アメリカ／104分／配給：ギャガ＝ヒューマックス
2002-05-01 10:50 開演 新宿ピカデリー3
こういうのもアリなんだな〜というのが素直な感想。最後に何かあるとは聞いていたけれど、一本取られた。似たような落ち方をしているあの映画よりも、雰囲気や佇まい、いかにも曰くありげな設定(1945年の霧深い英国ジャージー島の古びた洋館、光アレルギーのため仄暗い中での生活を余儀なくされている子供たち、いかにも神経質そうな主人公、何かありそうな使用人 etc.)が有利に働き、目に見えない「誰か」をスクリーンに物語の最後になるまで登場させず、あくまでも主人公の感じる気配だけで描いている点で、優れていると思う。主人公グレースを演じているニコール・キッドマンは、ますます綺麗で、またクラシカルな世界にあっていた。
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