最近の宝塚はなんだかヘヴィーな話題が続いているので、気分転換に。(2002-05-12)
私が知る限りでは、多摩地区初のトップスターとなるので、一応多摩地区在住の身としては、喜ばしい話題であったりするわけで。思えば、春野寿美礼の出身地である狛江市は、どういうわけだか市外局番が03で、でも小田急線狛江駅しかなく(←和泉多摩川駅もあるので2駅)、23区の北区同様認知度が低い。三鷹の大沢、国立の谷保とともに3大僻地だと、よく馬鹿にしたものです。が、これで少しは存在を知られるであろう。なにはともあれ、オメデタイ。
それも2年連続で。春野寿美礼さんは、「多摩地区」とひとくくりになっているわけだけど、こちらは地元のため、それだけで応援してしまうよ。なにせ郊外なもので、区内と違ってジェンヌ人口が違うのである。(いくら広くてピンキリとはいえ、世田谷出身って何人いるよ)
それはもう、なんの前触れも兆候もなくやってきた。突然、目の前にいたわけだ。あの笑顔と、でもちょっと人を冷たく見放したような(あくまで想像)その視線で。してやられた。最近は宝塚に関して、もうどーでもよくなってきた矢先なので、少しは活動復帰への起爆剤になるのか? 最近は相方よりも大空祐飛である。勢いで発売すぐにPersonal Bookを購入してしまったよ。あゝ、でもあまりにも急に現れたものだから、これからいそいで年間観劇計画表を作らなければ。(今年の公演スケジュールを全組とも全く把握していないというのも,いやはや…)
『ゼンダ城の虜』を読んだのと、ファントマの芝居を観てしまったのもあるのだろうけど、単刀直入に云うと、「黒いチューリップ」が宝塚で上演されればウレシイなぁ、というわけだ。ずっと以前、アラン・ドロン主演の映画については、テレビで見た人の話を又聞きしていたのだけれども、その時から、シチュエーションが宝塚向きでよいではないかっ! と思っていた。映画のストーリー展開は全く知らないのに、私の中では「宝塚で観たい演目リスト」の上位に位置していたりして。おまけに、宝塚で「黒いチューリップ」をやると、フランス革命三部作ができてしまうのである。
その1. ベルサイユのばら…宝塚の宝刀、ご存知「ベルサイユのばら」。説明の必要なし。
その2. 紅はこべ…フランス革命直後を舞台にした痛快冒険ドラマ。真矢みき、純名理沙で再演(地方公演)
その3. 黒いチューリップ…フランス革命直前を舞台にした活劇アクション。ベルばらにも一応登場
しかし、「黒いチューリップ」は実在していたようなので、ということは、アラン・ドロンの映画に拘らずに、宝塚版「黒いチューリップ」もOKではないか。なんなら、「ベルサイユのばら〜ベルナール編」なんてのはどうだろう。「黒いチューリップ」という名前の義賊というのはちょっとトホホであるが、なんとなく大空祐飛がいいかもな、という連想が働いた(きっと『血と砂』のせい. でも黒塗りにする必要は全くない)。しかしそれではあまりにも安易すぎるので、骨太で正義漢な様子を出すなら湖月わたるとか、意表をついて寿つかさ、若手(?)なら鳴海じゅんあたりに、マスクをつけてカッコよくマントを翻してもらいたい。でも絶対に似合ってカッコイイことを請け負うのは水夏希である。そんなこんなで黒いチューリップの配役妄想は尽きない。
勢いで、A.デュマの『黒いチューリップ』を買い求めてしまったが、こちらは「義賊・黒いチューリップ」とは全くの無関係だった。オランダ戦争期の、黒いチューリップ造りに励む青年と牢番娘の、陰謀絡む恋の話。翻訳時期が古くておかしな言葉使いをしているけど、これはこれで宝塚でもいける話ではないかと。太田先生の名作シリーズ、バウ公演の文豪シリーズあたりで上演しないかな。(2002-05-29)
都合、5ジェンヌ計6冊購入。さすがに全シリーズ揃えるには迷いが生じるのだけど、うっちゃっとくとあと数ジェンヌに手を出してしまうかもしれないし、案外それはないかもしれない。結局、大空祐飛がきっかけとなって、近年稀にみるエネルギーを宝塚に費やしている気がしなくもないが、これをどうにか仕事にも向けられないものか…(2002-07-15)
購入理由:いや、なんとなく
印象:疑似デート、なかなかいい雰囲気だ。相手を見つめる視線が柔らかで。オーソドックスだけど、あんな相方とあんなデートしてみたいゾ(手っ取り早く云えば、ちほちゃん替わって、ということ)。対談は、購入したPBの中で一番内容がおもしろかった。昔『宝塚グラフ』にあった、柴田先生のコーナーみたい。雑談みたいな内容から深い話まで。テーマ写真は、出世筆頭株・出張で忙しいぞ、という感じ。「仕事のできるビジネスマン」、テーマとしてはどうなんだろう。
購入理由:表1にそそられた
印象:表1意外は「んー」と呻ってしまったのが多かった。グラフとか見てても、撮られ方があまり上手くないような感じがする。レザーパンツはあまり合わないかも。髪の毛もまとめ(固め?)てるとすっきりして見えるのだけど、基本形は、耳のあたりがなんだか重いような。そんな中、表1はひどく個人的にツボをついてきている。クールな顔して、タイをはずした砕けた格好で、やや斜な風情が、なんともいえない。誘われたら、間違いなくついて行くかも。あと、ベルナルドと、マタドールは格好良かった。カー用品店店員風も、イイ兄ちゃんっぽくていいね。
購入理由:なにかと話題のあさこさんなので
印象:なにかと話題の彩乃かなみとのツーショットは、全然騒ぎ立てるような内容でもないような… P18〜P19は、シーツの肌触りが気持ちよさそうである。ひっついていてなんだか温かそうでいいな。ちなみにテーマの「学生」はともかく、どのあたりが「ギャンブラー」なのだろう。どうみても「少年」と「オトナの男」ではないか。「大人のオトコ」と「ギャンブラー」は似ているけど全然違うと思う。タキシード姿も、水夏希がラフに着こなして遊び人風を匂わせているのに対し(表1に限定)、意外と真面目。P20〜P24あたりの写真を見ると、タキシードも崩して着ているようなイメージがあるのに。扮装写真の007と、P22〜P24の黒ずくめの男は超カッコイイ。とにもかくにもオトナ部分は「俺様について来い!」オーラ全開である。
購入理由:そりゃもう、勢いで
印象:保存用と観賞用と1冊ずつ購入してしまった。まとまりのある写真集である。ポカしていると云えば、扮装写真なくらいなものではないか。本人希望らしいのに申し訳ないが、お世辞にも似合っているとは言い難い。テーマ写真のたぶん「ドイツ」は、軍服姿が格好良すぎる。イチオシである。加えてあんな視線を送られたら、たまらないかもしれない。軍服フェチの同僚Mさんも、ソフトフォーカスであることにツッコミを入れつつも、なにげに気に入っていたようだ。P18の十中八九「日本」も凛としてしていて、かなり気に入っている。刀を鞘に収めている空気だけど、なにげに腕の立つ剣士みたいな。いろいろ、一刀両断にしてくれないかなぁ。
購入理由:キリヤンで最後だからと言われて、つい
印象:少々お疲れ気味なのか、という気もしなくもないけれど、シリーズ最後だけあって(?)さすがにハズレが少ない。カフェの女の子とアジアの女の子が可愛いぞ。しかし瀧川末子との「イケナイ(?)少年」って、そんな人に見せるのを躊躇うような内容なのだろうか?
面白味も妖しさも皆無ぢゃん、と思ってみたりして。P1〜P3は結構ふつうの構図だけど好きだ。にも関わらず、キリヤンPBで一番なのは、 favorite picture
collection にある、「指を銜える"ハリー・ザ・ホース" なほ」。かなりのインパクトである。
花組のショー「Cocktail」は、随分と既成曲が多い。既成曲も、例えばよくあるジャズのスタンダードとかではなく、わりと最近の歌謡曲。特にダ・パンプは、宝塚の音楽として消化できていないので、かなりキツイ。
しかし既成曲使用のショーは今に始まったことではない。昭和初期は、ほとんど既成曲であるといっても過言ではないだろう。欧米の曲を日本に紹介するのは宝塚から、という時代で、宝塚で上演→レコード化→ヒットという、図式ができあがっていたのである。
その立て役者ともいうべき白井鐵造は、訳詞も作詞も、具体的に何処がというのが挙げられないが、センスがいいのだ。歌詞がメロディにはまっているばかりでなく、詞の内容もおもしろい。訳詞の場合はそれもほぼ原詞に忠実ときている(らしい)うえに、「健やかに清く正しく美しく」の宝塚にはそぐわない「エログロ」はともかく、「ナンセンス」さはさりげなく反映されているのである。
また、基本中の基本。足を踏み出す間隔と歌うリズムが同じいうのも重要だ。当時は、今ほどバシバシ踊ってという雰囲気ではなさそうだから(あくまでNHKの資料映像とか、CX系列でお正月に放映されたドラマから推測する限り)、観劇後に口ずさみながら帰ったり、ラヂオやレコォドで聴いて歌ってみようというのに都合がよい。受ける要素はいっぱいなのである。それは当時の流行歌も同じである。
さて、そんな歌謡曲を使用したショーの場面で、実はどうしても観てみたいものがある。その曲を聴いた時に、ふとひらめいたのだが…
場所はロケットの前後によくある、いわゆる若手スター候補3人ほどが銀橋を渡りながら唄う、というそこだ。一応指定のスターは、(真矢みき〜愛華みれトップ時代の)春野寿美礼。使用する曲は、二村定一「青空」。相手役連れて(いなくてもいい)、空を仰ぎ見ながら銀橋をぶらぶら歩き(センターで腰掛けてみたり)という具合。「青空」は「My BlueHeaven」という曲が原曲だから、こちらを使用すれば、なおさら宝塚的にはOKではないかと、思ってみたりするわけで。
しかし、こんな場面はどこかで観たことがあるような気がする。『Asian Sunrize』でオサさんが、歌うバリの青年で、「ブンガワン・ソロ」(インドネシア民謡)の、まさにそれではないか。よくよく聴いてみると、まったりとした曲の雰囲気も、確かに「アジアの歌謡曲」的ではあるが、同時に昭和初期の歌謡曲あるいは宝塚のレヴュー使用曲っぽい*1。そういえば、同じショーで「蘇州夜曲」も歌っていた。むーん、だから、春野寿美礼なのか?
ところで、宙組の『鳳凰伝』は、音楽も2002年版で一新してしまっているのだろうか*2。『トウランドット姫』の春日野八千代の再演時には、白井先生、「ホテル・ペキン」だけ残して全部書き換えてしまったらしいのだが。復刻していない(?)『春の唄』が聴きたい。(2002-09-15)
追記
*1 「青空」はじめとして、昭和初期歌謡曲がいやに宝塚で歌われていてもおかしくなさそうなのは、ジャズ・ソングと言われていたから。なんだ、出所一緒なんぢゃん。納得!!
*2 『鳳凰伝』は、少なくとも『トウランドット姫』の音楽(って知ってる曲は3曲しかないけど)は使われていない。
人事絡みの話題はナシ、ということで。(2002-11-24)
これは2002年歳末ラインナップですが。サスペンス、というあたりにどうしても惹かれてしまうのだ。ヒューマンが頭に付くとしても。ところで、ポスターでは夢輝のあさんは笑顔で写っていたので、さっぱりどんな役なのかわからない。実は犯人とか(なにげに期待していたり)。そして今度こそ潤うのか? ちなみに犯人役候補は今のところ、渚あき、初風緑、夢輝のあ、秋園美緒、朝澄けい、鳴海けい、叶千佳、仙堂花歩、である。いろんなパターンの殺意で思い浮かべてみた。当たりはあるかな? (2002/10/12)
演出家に難アリなのが気がかり。脳内妄想では、朱天童子=不正を糾すために立ち上がった何とか云う武士=朝海ひかる、朱天童子討伐隊隊長=貴城けい という図式ができあがってたりする。舞風りらは、朝海ひかるの許嫁(こういうことを植田センセーはやってしまいそう)、浚われてしまう姫ってところだろうか。武士が台頭しつつも陰妙師も登場したりして、もう何でもあり、とか。さらには、無意味に日舞の上手い人が舞っちゃったり。同人かゲーム系で基ネタがありそうな気もするし、なんだか読めない。
ショーはタイトルが佳い。宮澤賢治的であり稲垣足歩的であり。最初はお芝居かと思った。しかし香港・上海のグランドキャバレー風って。プロスペロー宅大広間にて開催されるような?(違います) 華やかだけどもそこはかとなく暗く、妖しげで。ジャズと大陸風サーカスは必須項目だと思う。
酒井先生の日本物ショーは、概要から推測すると、古今東西民謡ショーに近いものになるのではないかと。嫌いぢゃないけど。お芝居のほうもいい加減、兄妹コンビから脱出できるように。それは是非。
お芝居は原作があるから、ひどくハズレはしないだろう。「プラハの春」もよかったし。それよりショーの、スタッフたちの夢と創作活動というのは、いったい。ライターズ・ルーム? ザッツ・レビュー? 「思い通り行かなくて演出家凹む」とか「あんな場面やりたいな、と、ほわほわ思う演出家」とか。いっそ白井鐵造あたりをモデルにして、ある意味、白井鐵造レヴューのほうがいいのですが。
バウのラインナップはまだっぽいが、結構○○シリーズが好きである。一年おきでシェイクスピア、文芸ときたので、次はなんだろう。そろそろ怪異シリーズとかあってもいいよね。
先に買った5人のあとに、3ジェンヌ分購入。残りの人たち、どうしようかな。とりあえず手元に9冊あるので、少しも早く未公開メイキング写真を。(っていうか締め切りいつなんだろう)(2002-12-24)
購入理由:セットもの(オマケみたいにスミマセン)
印象:P20〜P21のモノクロポートが、好きだ。周りはカラーなんだけどそこだけ切り取られたみたいで。スペシャルバージョンの「逃亡者」は、彷徨うと逃げるとでは違うような気がするんだけど… 更に夢輝のあの「追跡者」を見ると、編集後記に書いてあるストーリーは変わってきてしまうゾ。追われて追いつめられているギリギリな様子ではなく、「虚無感を抱えている男(で逃亡してる)」だろうなあ。ちょっとだけ切なげな表情がツボです。それとアンケートで、ライオンを手なずけたら可愛いって。京都でのロケだし、何かといちいち「夢輝と対」ってね。他意はないです(たぶん)。
購入理由:花の78期四人衆(数合わせみたいでスミマセン)
印象:くろむはあつふぁっしょんしょう。平仮名になってしまった。あまりにもクロムハーツのインパクトが強くて敵うものがない、みたいな。全体にカラーポートの範疇に収まっていて、不必要に「オンナ」を見せているわけでもなく、「オトコ」を決めているわけでもなく、あくまでも「貴城けい」に拘っているように見えた。ハード好きとしては、パーソナルデータのとこで「見てください」と云っていた、クロムハーツの革パンツの写真が、「王子様」イメージを覆していて好きである。(厳密には、甘いマスクで繊細で王子様なんだけど悪いし強引)(クリストフ伯爵で黒っぽい役ってのも、似合ってたでしょう)
購入理由:それはある日突然に
印象:ビシィっていうのが、やはり夢輝さんなのかな、と。そうでない、ふにゃふにゃなのもねったんさんなんだけど。編集子の云う「オフのふわぁっとした」と「究極の悪のカッコ良さ」っていうんですか、わたし個人の指向は後者のほうに偏ってますが。だからP24〜P25みたいなのはどちらかというと、何と言っていいのかよくわからなかったりする。テーマ別の「追跡者」は、てっきり嵯峨野からそれは始まってるものと思っていたのに、P42からのアレだけのようだ。一瞬「ヘヘヘヘ、ヘス!?」って。(それはないから) ピストルも持っても準備万端だし。でも、嵯峨野の顔、いいですね。着てるものはハードなんだけど、ふっと力が抜けていて。猫も猫にじゃれてるねったんさんも素で可愛いです。動物モノは卑怯だ。あと念願叶って(?)遠野あすか嬢と、ソシアルダンスしているけれど、なんだか腰が一歩引けてるというか遠慮が見えるのは、気のせいかしらん。でも嬉しそう。
以前、『宝塚GRAPH』(1999年11月号)で立樹遥と「悪役多かった」というような話をしていたので。相手の女がいない歴にしようかとも思ったけれど、それはあまりにもね。夢輝のあファンサイトで紹介されている舞台歴観れば一発ぢゃん、とか云うのはナシ。(2003-02-24)
役名 | 公演名 | 惡役度 |
---|---|---|
ミラボー | ブルボンの封印(新公) | ★ |
ウィリアム | 真夜中のゴースト(新公) | ★★★ |
プロスペロー・ネビル | TEMPEST | ★★★☆ |
クラーク | FREEDOM | ☆ |
霧隠才蔵 | 花吹雪・恋吹雪 | ★★★★☆ |
藤原国経 | 花の業平 | ★☆ |
ヘス中佐 | プラハの春 | ★★★★★ |
[評価の基準]ヘス中佐を満点(五星)として考えたときの、悪役度。☆は★の半分
[悪役の定義]普段使いの国語辞典と、家にある広辞苑とでは書いてあることが微妙に違ったので、ここでは、「意識・無意識に関わらず、主人公(たち)にとって悪い影響を及ぼす役」とする。
[注意点]新公は観てません。(キッパリ) 本公演での役柄の位置づけから判断してるので、悪役度を判定するにあたってかなり脳内妄想入ってますが、あながち間違ってもいないかと。(根拠無し) ショーや特別イベントは含まれていません。
[印象]月刊夢輝のあ PB で自身が述べているように、いい人か悪い人か両極端なので、誰を基準にするか、という部分がムズカシかった。夢輝さんがやってるだけで、本当はちっとも悪くないのに黒く見えちゃうよ、というのを省いているからかもしれないが、意外にも悪役はそんなに多くないような。他にもあったかな? 個別印象については省略。
原曲紹介サイトは、案外大変かも。なにがって、見つけてくるのが面倒。情報提供してもよかったが、自分でやってみた。『ガラスの風景』で使用されたカンツォーネである。主だった曲名に関しては、「Le Cinq Vol.48」(通算207号/阪急電鉄株式会社)に一通り記載されているため、探すだけなら苦労はしないが…
しまった、フォーマットが。(直す気無し)
使用場面 | 原題/歌手(或いは作曲) |
唄 |
---|---|---|
序(マンドリン演奏) | ANEMA E CORE/Titomanlio D'Esposito (アネマ・エ・コーレ/T. デスポジート) |
鶴美舞夕 夢乃聖夏 華乃聖矢 |
第1場 プロローグ | FIUME GRANDE/Franco Simone (流れ去った青春/フランコ・シモーネ) |
香寿たつき 他 |
第2場 シモンズ家の夜会 | TESTARDA IO(A DISTA^CIA)/Iva Zanicchi (心遙かに/イヴァ・ザニッキ) |
秋園美緒 |
第2場 シモンズ家の夜会 | AL DI LA`/Lcciano Tajoli (アル・ディ・ラ/ルチアーノ・タヨーリ) |
毬丘智美 |
第3場 裏庭(場面転換) | VIVA LA PAPPA COL POMODORO/Rita Pavone (トマトジュース乾杯/リタ・パヴォーネ) |
鈴鹿照 未沙のえる |
第5場 水辺にて 第15場 アリヴェデルチ |
CHITARRA SUONA PIU`PIANO/Nicola Di Bari (ギターよ静かに/ニコラ・ディ・バリ) |
香寿たつき 渚あき |
第7場 カフェテラス |
'O SOLE MIO/Eduardo di Caapua |
インスト |
第7場 カフェテラス 第12場 ジョーイ主催のパーティー |
CARUSO/Lucio Dalla (カルーソ/ルチオ・ダルラ) |
高宮千夏 初風緑 |
第9場 ヨットハーバー | NEL BLU, DI PINTO DI BLU (Volare)/Domenico Modugno (ヴォラーレ/ドミニコ・モドゥーニョ) |
真飛聖 他 |
第12場 ジョーイ主催のパーティー | TANGO ITALIANO/Milva (タンゴ・イタリアーノ/ミルヴァ) |
インスト |
第12場 ジョーイ主催のパーティー | CHE VOULE QUESTA MUSICA STACERA/Peppino Gagliardi (ガラスの部屋/ペピーノ・ガルアルディ) |
高宮千夏 |
第13場 シーズンの終わり | CHE SARA/Ricchi e Poveri (ケ・サラ/リッキとポーヴェリ) |
朝澄けい 他 |
第15場 アリヴェデルチ | ANCORA/Eduardo De Crescenzo (アンコーラ/エドアルド・デ・クレッシェンツォ) |
香寿たつき |
以下は、上記の楽曲が部分試聴できるCD。ある日突然リンク先がなくなっている可能性もあるので、ご了解ください。
流行したものは本当にいろんな人がカヴァーしているから(「ヴォラーレ」はジプシーキングスのが威勢も良くてビールも美味しそうだ)、どれがいいのかはよくわからないので、基本に忠実になるべくオリジナル音源 (?) が収録されているもの。試聴方法は、各サイトの試聴にあたっての記述を読むこと。ただし、HMV はそれが見あたらなかった。Windows ユーザーで Media Player が既にインストールされていることが前提なのか!? Macユーザーは Media Player をマイクロソフトからダウンロードしてインストールする必要がある。(あれば意外と便利かも)
ほかにも「ひとつの心」(第4場 ローラ)「閉ざされた真実」(第6場 管理事務所)「限られた世界」(第9場 ヨットハーバー))「風にのる恋」(第10場 恋)あたりは、原曲がありそうな感じがするが、どうなんだろう。「限られた世界」は邦題が同じ曲(IL MONDO/Jimmy Fontana)があったが、聴いてみたら、なんだか違った。(2003-05-19)
あまりいろいろ観たり読んだりしていないのに。(2004-04-24)
しっかり腰を据えて読んだことはなかったりする。後から付け足されて宗教的色合いが濃いと云われる、一巻と特に七巻を除いたうえで、ピックアップする箇所を誤らなければ、冒険活劇譚(羅刹に攫われたシータをラーマ王子が取り戻す話、で間違ってないはず)なのだし、おもしろいのではないかと。ちなみに演出は木村信司氏で。なぜなら、中華→古代エジプト→神代日本と来ているからだ。この際もう、どうせなら。しかし、話の骨は単純明快だと思うが、長いうえに、話の背景(あるいはインド文化のバックボーンみたいなもの)がわからないとチンプンカンプンになりかねない。現代ジェンダーから見ると女性差別と思われるようなところなどは、解釈を誤ると非難轟々になりそうだ。
契りを結んだものの3年間不在にしている間に死んでしまった天大玉姫に、金色太子が金泥駒を駆って会いに行く、困苦の冒険譚。最後にようやく巡り会い、毘沙門天、吉祥天へ転生してめでたし、めでたし。というのはともかく、さほど長くない話なので、どちらかというと和物(というか天竺)テイストのショーの一場面とか、短いお芝居向きかと。酒井先生か中村Bさんあたりが、手堅く決めそうな話である。
ゲーテなので難しそうと思いきや、宝塚でも案外おもしろく料理できるのではないかと思う。想定される演出家は、太田さん、オギー、景子先生、中村A or B。異形と魔法と混沌と愛というのは、宝塚ではお手の物だし。(おそらく) いくら神と賭をしたからといっても、メフィストはファウストにずいぶん執着しているように思えるのだ。ファウストも欲望の赴くままメフィストをこき使っていて、なんだかメフィストは本当に下僕状態である。しかしこのバランスは、意外と「宝塚向き」なような。それにしても、全部上演すると6時間くらいかかるらしいので、どこをどう纏めるかが、演出家の腕の見せ所だろう。そしてよく噛み砕かないと、演じる方も観るほうも難解になるのではないかと。マルガレーテ(ファウストの魂の恋人)とヘレナ(絶世の美女)の人選で、一部ファンが熱くなりそう。
『雨に唄えば』もやったし、それにこれも、もとはブロードウェイの作品だったというし。というのはともかく、このテのお話は、本当に宝塚にとってはおあつらえ向きでしょう。
お蔵出し。曲名、発表年、コメントの順に記載。内容は2002年後半のもののため、既に退団された方の名前があります。(2004-05-19)
参考:
コロムビア「宝塚歌劇−戦前編−」「宝塚歌劇−戦後編−」
ビクター「シング・シング・シング」
山野楽器「浅草オペラ」
カヴァー、オリジナル不問
独断ト偏見ノ寶塚歌劇名唱選(解説付)
「どーして世の中 楽しいのでしょお こんなに私が カワイーからでしょーか」「ウィ(合いの手)」という出だしで、持ってかれます。かなりあっけらかんと歌っているので一瞬気づきませんが、自己中というか自信過剰というか。この後、町へ出れば綺麗な紳士たちがみんな声をかけるとか続くのですが、はっきりいって、最初のインパクトが強すぎて、すっかり霞んでしまっているような。しかし、そんな我が道の行きっぷりが呆れるを通り越して、おかしい。
ちなみに、現役生徒連の中であれば、声をかける綺麗な紳士たちはビジュアル担当として、78期男役四人衆(瀬奈、大空、貴城、夢輝)ってことで。肝心要のお嬢さんは、やはりアノお方だろうか。檀れい。(78期つながり)
原曲:ホセ・パディジャ「マドモアーゼル」(DJ のホセ・パディーヤではないです)
年代的にもブギが流行っていたので、この曲もブギ(らしい)。三人の青年がお嬢さん(たぶん町のマドンナ)をデートに誘うけれども、ことごとく振られてしまう歌。でも陽気です。それにしても「あんたなんかいやあよ」って云う直球の断り方もさることながら、「あんた達みんな I don't like みんな昨日の恋人」とまで歌ってしまう彼女って。どこからともなく現れた4人目に真珠をプレゼントされてくっついて行っちゃうあたりも、なかなか現金ですな。
青年たちは、引き続き78期男役四人衆。特にデートに漕ぎ着けるオイシイ彼には、全然潤ってない夢輝さんを。現実家のお嬢さんには、エミクラ。
ご存知、記念すべき寶塚少女歌劇第一回公演の演目。北村季晴の『ドンブラコ』です。一応歌劇らしいツクリだけれども、そこはそこ、お伽歌劇なだけに、ほのぼのしています。学芸会みたい、という言い方もあながち間違いではありません。だって、お伽歌劇だから。(五)というのは、鬼ヶ島へ向かう道中、桃太郎が、犬・猿・雉にに出会う部分。コーダは、犬・猿・雉の大合唱で、たいそう賑やかです。桃太郎は除け者です。
100周年記念イベントの際には、上演されるに1票。第一回目の公演だし全幕上演しても15分程度で終わるので。現役生徒(各組選出若手男役連)は、たぶん、鬼?
# 音源は, これだけ帝国歌劇部吹き込みのもの(だと思う).
なにしろ小林一三翁が作詩しているので、公文氏もことあるごとに何か書いているというのは、家系としか云いようがない。
それはおいといて。
1917年夏期公演の演目のひとつ『夜の巷』。演目名に「歌劇の唄」という副題(?)が付いています。歌詞は簡単に纏めると、「歌劇が大好き 早く宝塚へ行きましょう」と云うそれだけなんだけど、可愛らしいので、いっそ「歌劇の唄」としてしまったほうが、曲名としてはむしろふさわしいのではないかと。「夜の巷」だと、モガ風洋装女性が神戸の港で夜風にあたっているような感じ。
イベントの際には観客はこの『夜の巷』を必ず唱うってのはどうでしょうかね。1回目は生徒によるお手本、次のリピートで観客も一緒に。もちろん歌詞カード配布で強制。
宝塚で初めてのアメリカン・レビューだそうで、戦争の色が漂い始めた時期なだけに、なにげに宝塚ってチャレンジャー? 外遊の成果がしっかり現れているところも流石です。爪の垢を煎じて飲ませたいよ。なにはともあれ、聴けばたのし、めくるめく、踊る紐育。(ちがう) 「黄金渦巻く たのしニューヨーク」ってところは、エリオット@失われた楽園が不夜城マンハッタンで(どんなところだ)ドル札ばらまいている(と台詞にある)風景を想像されたし。
ニューヨークとか1930年代アメリかとか、よく題材で取り上げる割には、拾われないんだよね。原曲あるのに。白井レビューでないから?いかにもレビュー向きなんだけどな。
原曲:トミー・ドーシー楽団「I'M IN A DANCING MOOD」
初出はおそらく違うと思うんですけどね。『紫禁城の落日』で歌っていたのは、洲悠花扮するジャズシンガー柳場俊子(すごい名前だ)。確か台詞の中には「川畑文子」の名前も挙がっていたような、いなかったような。世相ですか。宝塚バージョンは、当世風ジャズで適度に宝塚で適度にポップ。聴きやすくて、まさに「健やかに清く正しく美しく」な感じ。じゅんべさんの歌声も、キュートです。
ショーとかできちんと一場面つけられる曲ぢゃないんだけど、ちょっとした場所、たとえば銀橋渡るとかカーテン前向きではある。大鳥れい、似合いそうだな。
原曲:ベン・バーニー楽団「Yes Sir, That's My Baby」/ヘレン隅田「可愛い眼」